2006 No.16
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胡総書記、大陸部・台湾の関係発展の4提案

中国共産党中央委員会の胡錦濤総書記(国家主席)は4月16日午前、中国国民党の連戦栄誉主席ら、「両岸経済貿易フォーラム」の参加者と会見し、台湾海峡両岸(大陸部と台湾)の関係発展について、次の4提案を行った。

(1)「92年の共通認識」を堅持することは、台湾海峡両岸の平和的発展を実現する上で、重要な基礎となる。50年余り、統一はまだ実現していないが、大陸と台湾が同じ中国に属するという事実は変わっていない。双方の人々の、水よりも濃い、血でつながった民族感情は変わっていない。双方は14年前、このような共通認識や「小異を残して大同に就く」という精神に基づき、「92年の共通認識」に至り、1993年の汪辜会談(大陸部・海峡両岸関係協会の汪道涵会長と台湾・財団法人海峡交流基金会の辜振甫董事長による会談。会期は4月27〜29日)が開かれた。事実が示すとおり、「92年の共通認識」を堅持してこそ、双方の平和発展、共同繁栄が実現する。そして「台湾独立」への反対と抑制を図ってこそ、双方の関係の平和的発展を妨げる最大の危険を、取り除くことができる。

(2)台湾海峡両岸の人々の幸せを求めることが、台湾海峡両岸の平和的発展の帰結点となる。双方の平和的発展を実現する目的は、双方の人々の利益を守るためだ。指導者として、政党として、いかなるときも人民の利益を第一に考えなければならない。われわれは、台湾の人々への約束を忠実に実行していく。

(3)互いにメリットのある交流・協力を深めることは、台湾海峡両岸の平和的発展を実現する重要な道筋となる。20年余りにわたり、双方の民間交流・協力は勢いよく発展しており、相互補完と互恵の局面がほぼ形成されている。双方の人々の利益はより緊密に結びつき、経済のグローバリゼーションと地域経済の一体化が加速する中、双方の有識者は大陸部・台湾の経済貿易協力の推進が急務であると感じている。双方の経済貿易協力を推進することは、双方の発展の前途や人々の利益にかかわる重要な事柄だ。われわれは直接の「三通」(通商、通航、通信)の早期実現、農業協力の強化、教育分野での交流、大陸部住民による台湾観光の早期実現にむけ、積極的な措置を打ち出していく。また、大陸部における台湾の人々の雇用範囲を拡大していく。こうした政策措置の実行は、双方の交流推進、互恵協力の促進に役立つものであり、双方の関係の平和的発展により優れた条件をもたらすだろう。

(4)対等な協議は、双方の関係の平和的発展を実現する上で、必ず通る道となる。われわれはこれまで、双方が前を見据えた建設的な態度により、対話と交渉を進め、相互間に存在する一連の問題を解決するよう主張してきている。

「人民網日本語版」2006年4月16日