中国の航空機燃料需要、2010年に1500万トン
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中国民間航空総局と米連邦航空局によると、中国民間航空の航空機燃料の需要総量は2010年に1500〜1700万トンに達するとみられている。航空機燃料の国際的値上がりの下で、中国は民間航空先進国の豊富な省エネ経験を参考にして、エネルギー利用効率を高める必要があるという。
中国民間航空総局の王昌順副局長によると、1990年から中国の民間航空は2ケタの成長を続けており、航空機燃料の消費量は年平均14.8%の割合で増えている。昨年の消費量は930万トンで、過去最高となった。
王副局長は次のように指摘した。わが国の航空機燃料の消費量が持続的に増えると同時に、世界の原油価格と航空機燃料価格が近年、高騰を続け、国内の大多数の航空会社にとって燃料費が最大のコストとなり、主力業務のコストの約35%前後を占めている。燃料コストの増加を抑えることは航空各社にとって大きな任務となっている。当面、航空機燃料の値上がりとコスト上昇に対し、燃料の安定供給確保と同時に、節約に積極的に取り組まなければならない。
民間航空の省エネ対策には大きな経済的、社会的効果がある。関係部門の研究によると、中国の民間航空が燃料節約措置をとると、総消費量を現在より2〜5%減らすことができる。燃料消費を1ポイント下げることで、年間約10万トンの燃料、金額にして約5億元を節約できる。
王副局長は「省エネ目標を達成するには、科学的で整った、系統的な燃料節約の措置をとらなければならない」と強調した。
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