大陸部企業の香港上場、引き続き増加
中国証券監督管理委員会・国際協力部の韓萍副主任は6日、香港で開かれたシンポジウムで、今年4月末現在、大陸部以外の株式市場に上場した大陸部企業が129社に達したと発表した。上場先は香港H株市場(109社)のほか、ニューヨーク市場やロンドン市場など。うち31社は、香港市場のH株と、国内市場の人民元建てのA株との両方を発行している。
香港紙『文匯報』によると、今年に入ってから香港市場に新規上場した大陸部の企業は、4カ月間で11社に達した。うち登記場所が大陸部の企業(H株)は9社、香港など大陸部域外で登記した子会社が上場した国有系企業(レッドチップ株)は2社。上場後の値動きは好調で、ほとんどの企業が上場初日に株価を20%以上上げている。中でも大連港、湖南有色金属、民生物流の上げ幅は50%に達した。
現在、中国銀行や中国工商銀行など10社余りが年内の香港市場上場を計画している。上場による資金調達は中国銀行が624億香港ドル、中国工商銀行は1000億香港ドルに達するとみられる。韓副主任は「中国証券監督管理委員会は、大陸部の国有・民間企業による香港など海外市場での資金調達を、引き続き支援していく」と述べた。
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