2006 No.20
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北京市、率先して革新型都市を建設

中国共産党北京市委員会、北京市政府はこのほど開かれた北京市科学技術大会で、「自主開発力の増強を核とする首都革新戦略を実施し、中国国内において率先して革新型都市を建設する」と表明した。劉淇中共中央政治局委員、陳至立国務委員は、北京市が知的資源の優位性を十分に発揮し、中国を革新型国家に導くために貢献するよう要求した。

北京市の発展計画に基づき、今後一定期間、同市は全市を挙げて科学技術の自主開発能力・波及力・サポート能力を高め、理論・制度・管理・文化の革新を全面的に推進し、2010年までに革新型都市を形成し、2020年までに世界の革新型都市のトップへの仲間入りを目指す。

陳至立国務委員は談話の中で次のように述べた。

北京市は首都であり、その地位は重要である。科学技術の人材資源も豊富で、科学技術革新の基盤もあり、レベルも高い。北京市は革新型国家建設において、重要な役割を果たすだろう。北京市が首都革新戦略を実施し、革新型都市を建設することは国の革新システム整備の重要な構成部分でもある。

陳国務委員は北京市が首都としての自主革新発展の道とモデルを探求し、モデル的役割を発揮するよう次のように要求した。(1)革新技術を開発し、ハイエンド産業の発展を促進し、五輪経済の自主革新能力に対する牽引の役割を重視する(2)同市のハイテク企業数、留学生の帰国起業、中小企業の革新活力といった特徴を活かし、企業を主体とした「産・学・研」を一体化したメカニズムの構築を推進する(3)中央政府による北京の資源と地方資源との協調を強化する(4)科学技術革新の波及力の向上に努め、中関村科技園区の機能を高めて全国に波及する自主革新基地を築き上げる。

劉淇氏は北京市に対し、自主開発によって経済発展の質と都市競争力を引き上げ、「新しい北京、新しい五輪」戦略を科学技術でサポートするよう要求した。劉淇氏は、北京市の自主開発の推進について、特にハイエンド産業、ハイテク産業、近代サービス業、近代製造業、近代的農業、文化アイディア産業をめぐり、循環型経済を発展させ、資源節約型社会、環境友好型都市、社会主義新農村を建設することが、同市の経済社会の発展に役立つ、と指摘した。

同大会で、北京市は自主開発力を増強するための13項目の重点を発表した。省エネ、水資源節約、生態系対策など社会的に関心度の高い技術開発が上位3つに掲げられた。同市は科学技術への投資を増やすことを約束し、2010年、同市の研究開発支出は地域総生産の6%となり、1万人当たりの特許出願件数は18件、科学技術進歩への寄与度は60%に達するとの見通しを示した。