2006 No.20
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京杭大運河の保護及び「世界文化遺産」登録申請活動がスタート

中国全国政治協商会議が主催した、京杭大運河(北京と杭州をつなぐ運河)の保護及び「世界文化遺産」への登録準備活動の開幕式が13日、首都博物館で行われた。中国共産党中央政治局の委員でもある中国共産党北京市委員会の劉淇書記と全国政治協商会議の陳奎元副主席が開幕式に出席した。

今回の活動を実施する調査団は、京杭大運河の保護と「世界文化遺産」への登録を準備するため、この運河が流れる北京、天津、河北、山東、江蘇と浙江の6つの省と市にわたる2000キロ近い道のりを歩き、生態系環境の状況などについて調査研究を行うことになっている。

開幕式で、劉淇書記は、「中国古代の交通の幹線であり、文化交流の架け橋となってきた京杭大運河は、北京の経済や社会の発展と文化の繁栄にも大きく貢献した。文化遺産を保護して、生態系環境を整備することは、歴史と文化の都・北京の保護だけではなく、資源節約型で環境にやさしい都市づくり、および北京の経済や社会の全面的かつ持続可能な発展の推進にも役立つものだ」と述べた。

全国政治協商会議の陳奎元副主席は、「万里の長城と同じように、京杭大運河も、中国人民が創造した偉大な文化財である。我々は、それを保護して、子々孫々に伝えていくべきだ」と語った。

全長1782キロで、1000年あまりかかってできた京杭大運河は、世界でもっとも古くて長い人工の運河である。中国の南と北をつなぐ重要な水上運輸の通路となる京杭大運河は、造られてから経済や社会の発展に大きく貢献した。