北京市、地下鉄用列車の刷新に８億元を投資

北京地下鉄２号線の新車購入契約がこのほど正式に締結された。144両の新型地下鉄用列車は2007年下半期にも相次いで投入され、08年５月までにすべての車両が運転を始める。これによって、北京地下鉄２号線では前の列車との距離が最少で２分にまで縮小される。

北京地下鉄運営公司によると、今回の車両購入金額は総額８億1800万元。そのうち新たに購入した車両は84両で、60両が旧型車の入れ替えに用いられる。

今回購入された車両は無塗装・軽量化・ステンレス車体を採用し、特殊な低騒音措置や緊急通風システムを設置している。車両の先端部はエネルギー吸収構造で、緊急避難ドアを設置。車両は先進の交流制御システムを採用しており、また国内の地下鉄用列車では初めてネットワーク制御を実現している。先進の信号車載システムで列車は自動運転機能を備える。列車内には乗客情報システムやリアルタイムニュース表示システムを設置し、乗客は乗車時間や停車駅などの情報とともに、移動テレビを通じていつでも時事ニュースを知ることができる。

ドイツやイギリスの厳しい防火基準を採用しているため、列車の防火性能は大幅に向上した。また、国内の地下鉄用列車では初めて身体障害者用車椅子のステップや視覚障害者用の点字ブロックを設け、パラリンピックの順調な開催に向け準備がなされている。