中国・深セン、最低賃金2割引き上げ
全国最高に
中国・深セン市政府は7月1日から労働者の1カ月の最低賃金を約2割引き上げると発表した。経済特区内で17%増の月810元(約1万1000円)、特区外で20%増の700元となる。深センの最低賃金引き上げは昨年7月に続いて2年連続。進出する外資系企業の負担は一段と重くなりそうだ。
出稼ぎ労働者を主要な労働源にしている広東省では従来、上海など華東地区に比べて賃金水準が低く、労働者の不満が強かった。7月からの深セン特区内の最低賃金は全国最高水準となる。広州市でも月800元に引き上げることを検討しており、広東省での労働コストは急速に上昇している。
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