2006 No.25
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>> 文化・観光

まるで民族風景画 
百の伝統行事が残る町 広西

広西チワン族自治区柳州市の融水苗(ミャオ)族自治県は、桂林市から154キロ、柳州市から100キロ離れた貴州省との境界近くに位置し、国際的な観光都市「大桂林観光圏」の一部に含まれる。県人口は47万人。ミャオ族、ヤオ族、トン族、チワン族、漢族、モーラオ族、水族など13の民族が暮らしている。なかでもミャオ族が人口の39%を占めていることから、俗称「大苗山」と呼ばれている。

大苗山は民族の風情が濃く、古くから、伝統行事が多いことを意味する「百節の里」とも呼ばれている。「祝祭日が週末の数より多い」というのは、決して誇張ではない。同県で毎年行われる民族行事や集会は100近く、主要なものだけでも10以上ある。中でも規模が大きく、良く知られているのはミャオ族の新年「苗年」、民族楽器・笙の祭りである「安太蘆笙祭」(旧暦1月13日)、さまざまな民族が集う「香粉古竜坡会」(同1月16日)、五穀豊穣を祈る「安陲芒蒿節」(同1月17日)、花火祭りの「洞頭二月二節」(同2月2日)、収穫を祝う「新禾節」(同6月6日)、馬を闘わせる「闘馬節」、祖先を祭る「拉鼓節」、豊作を祝う「閙魚節」、手作りの衣装をまとって集う「百鳥衣節」などがある。

多彩な民族行事は、現地独特の木造建築、精巧な手製の衣服、情緒溢れる民族料理、独特の婚姻儀礼などと相まって、1つの民族絵巻を形づくっている。