中国商務部、「今年の輸出商品は貿易摩擦
で厳しい状況に」と指摘
商務部の崇泉スポークスマンはこのほど、定例記者会見で、今年に入って中国の輸出商品は貿易摩擦の厳しい状況に直面していると指摘し、5月末までに18カ国・地域が中国に対し32件の貿易救済のための調査を開始し、金額は4億8000万ドルにのぼると明らかにし、さらに今年1〜5月の貿易の全体的状況について次のように説明した。
通関統計によると、1〜5月の輸出入総額は前年同期比23.9%増の6478億5000万ドルに達した。うち輸入は22.0%増の3005億3000万ドルで、伸び率は前年同期を8.3ポイント上回った。輸出は25.7%増の3473億2000万ドルで、伸び率は前年同期を7.5ポイント下回った。
商務部の分析では1〜5月の貿易には次のような特徴が見られる。
1、輸出入商品の構成が一層改善された。機械・電気製品とハイテク製品の輸出入額はそれぞれ30%増の3603億4000万ドル、31.8%増の1933億9000万ドルで、輸出入全体の55.6%と29.9%を占めた。
2、主要貿易相手との輸出入が全面的に伸び、欧米日からの輸入が加速した。輸出入の伸び率は中国・欧州連合(EU)が20.2%、中米が25.4%、中日が12%、中韓が19%だった。輸入をみると、欧米日からのものが全面的に伸び、伸び率はEUが21.8%増、米国が21%増、日本が14.6%増で、それぞれ前年同期を20.6ポイント、18.4ポイント、11.4ポイント上回った。
3、通常貿易は輸入が伸び、輸出は減速し、加工貿易は着実に伸びた。加工貿易は依然として中国の貿易の半分を占めている。
4、貿易摩擦の状況が厳しくなっている。
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