2006 No.28
(0703 -0709)
 

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>> 文化・観光

チベット観光ブーム、ポタラ宮は
保護と観光の両立を

青蔵鉄道の開通に伴い、チベット観光ブームがにわかに高まっている。観光客の一番のお目当ては、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産であり、国の重点文化財にも指定されているポタラ(布達拉)宮だ。ポタラ宮の保護と観光客の便宜とのバランスを考え合わせ、チベット自治区文物局(文化財部門)は1日から、参拝客受け入れ数の上限を従来の1500人から2300人(巡礼者含む)に増やした。開場時間もこれまでの午前9時から午後15時30分までを、午前8時から午後16時までとした。

同日から、混雑回避のため、正南門を個人参拝客の専用出入口とし、団体客用に初めて東門を開放している。

ポタラ宮は、土や木、石などでできており、通路は狭く、階段は傾斜が急だ。建物の傷みを抑えるため、自治区文物局は、観光客が1カ所に殺到しないよう規定。また、ガイドが解説する場所を、山のふもとの雪城院内から白宮の門前の徳央夏院の外までに限定した。観光客の便宜のため、「参観ガイドブック」を特別に印刷した。

観光業はチベットの特色を生かした地場産業の筆頭だ。2004年、チベットを訪れた観光客は初めて100万人の大台を突破し、昨年には180万人を超えた。青蔵鉄道の開通後、観光客数は年間15%から20%増加すると予想される。2010年には、鉄道でチベット入りする観光客が250万人に達し、観光客全体では528万人に達すると見込まれている。