2006 No.29
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胡主席、ブッシュ大統領と両国関係を評価

先進8カ国首脳サミットに出席した胡錦涛国家主席とアメリカのブッシュ大統領はロシアのサンクトペテルブルクで会見し、双方は中米関係およびともに関心を寄せている国際問題や地域問題について意見を交換した。

胡主席は、近年、中米関係は安定的な発展を見せており、双方は21世紀に向けての建設的な協力パートナーシップ関係の推進をめぐって共通認識に達し、逐次それは遂行している。中国側はアメリカ側とともに戦略的な次元と長い目で両国関係を処理し、両国の国益の接点を広げ、双方の貿易、エネルギー、国防、テロ反対、核拡散防止などの分野での協力を強化すると同時に両国の懸念を尊重し、両国関係における敏感な問題を適切に処理し、中米関係の発展を促進することにしている、と語った。

ブッシュ大統領は、胡主席の4月の訪問は成功を収め、重要な成果を収めた。アメリカは米中関係を重視し、両国の協力を強化し、両国関係を積極的に発展させたいと語った。

両国の貿易協力について、胡主席は、双方は平等互恵、共同発展の原則のもとで問題を処理するべきである。中国側は引き続き措置を講じて、アメリカからの輸入を拡大し、知的財産権保護を強化し、人民元為替レートの制度改革を推進することを目指している。アメリカ側に、中国側の経済貿易への配慮を重視し、中国に対する科学技術製品の輸出規制を緩和し、中国企業のアメリカでの貿易と投資に公平な環境を提供するよう望んでいる、と語った。

ブッシュ大統領は、中国の経済成長はアメリカ製品の輸出市場の拡大にプラスとなり、米中の貿易関係は互恵で両国にとってともに有利なものである。アメリカ側は中国の市場参入と知的財産権保護などの面における姿勢を重視しており、両国貿易関係を引き続き拡大していきたい、と述べた。

台湾問題について、ブッシュ大統領は、アメリカは一つの中国の政策を堅持し、「台湾独立」を引き起こすいかなる一方的な行動にも反対するという立場を表明した。胡主席はアメリカ側の一つの中国の政策を高く評価し、「台湾独立」勢力の分裂活動に対する反対と抑制をさらに明確にするように、と述べた。

両国指導者はまた、イランの核問題や朝鮮半島の核問題と中東和平情勢について、意見を交換した。会談後、両首脳は記者会見を行い、胡主席は、複雑でかつ変転きわまりない世界情勢の中で、中米が重要な国際および地域間の問題についての話し合いと協調を強化することは、両国の利益と合致し、世界平和の安定と維持にも非常に重要である。双方は適切な措置を講じて中米の建設的な協力パートナー関係の発展を引き続き促進するべきである、と語った。