2006 No.29
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胡錦涛主席が新世界エネルギー安全観を語る G8・発展途上国対話会議

胡錦涛国家主席は7月17日、ロシア・サンクトペテルブルクで開かた主要8カ国(G8)首脳と発展途上国首脳との対話会議に出席し、新世界エネルギー安全観を語った。

胡主席は、「エネルギー安全は世界各国の経済の発展および世界の平和と安定の維持、各国の共同発展を図る上で極めて重要である。世界のいずれの国もエネルギー資源を利用して自国を発展させる権利を有している。ほとんどの国は、国際協力に頼らずエネルギー安全を確保することは不可能であろう」とした上で、新世界エネルギー安全観を語った。

1、エネルギー開発利用における互恵・協力を強化すること。

世界のエネルギー安全を実現するには、エネルギー輸出国と消費国、エネルギー消費大国間の対話と協力を強化しなければならない。国際社会は政策面の協力を強化し、国際エネルギー市場への監視・応急システムを健全化させ、エネルギー供給のグローバル化および多様化を実現し、エネルギー需要と供給の基本的な均衡を保ちつつ、安定的で持続可能な国際エネルギー供給および合理的な国際エネルギー価格を確保し、各国のエネルギー需要が満たされるようにするべきである。

2、先進的なエネルギー技術の研究開発と普及システムを構築すること。

省エネ技術の研究開発と普及に力を入れ、各国のエネルギー利用効率の向上、省エネへの取り組みをサポートし、未来のクリーンで、安全で、経済的で、信頼性のあるエネルギー供給システムの構築を検討すべきである。人類社会の持続的な発展の面からこれらの分野における協力を行い、資金投入、知的財産権の保護、技術普及などの問題に上手に対処し、すべての国が受益できるようにするべきである。

3、エネルギーの安全を維持するため、安定的で望ましい政治面の環境を確保すること。

各国が手を携え、共同で産油地域の安定維持に努力し、国際エネルギー供給ルートの安全を図るべきである。対話と交渉を通じて相違点と矛盾を克服し、エネルギー問題を政治化させるべきではない。

胡錦涛国家主席はさらに、中国はエネルギー問題を高度に重視していると強調した上で、次の中国のエネルギー戦略の基本的な内容を説明した。

節約を優先し、国内に立脚し、多角的発展を図り、環境保護を重視し、国際協力を強化し、安定的で、経済的で、クリーンなエネルギー供給システムの構築に力を入れる。中国は、エネルギー消費大国であると同時に、エネルギー生産大国でもある。われわれは平等・互恵の原則の下で、各エネルギー生産、消費国との協力を強化し、世界のエネルギー安全の維持のためにともに努力する。

「チャイナネット」2006年7月18日