2006 No.29
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国家文物局副局長談、殷墟の世界遺産登録、
非凡な意義あり

中国国家文物局の童明康副局長は13日、取材を受けた際、河南安陽殷墟が世界遺産登録に成功したことは中国にとって非凡な意義があると指摘した。

 同氏によると、寺院、建築、石窟といった肉眼で直接見える遺産に比べ、殷墟は中国の重要な考古遺跡として世界遺産に登録することは容易ではない。貴重な文化財のほとんどが地下に埋蔵されているため、より多くの努力を払わなければならない。殷墟の文物保護と展示における努力が世界の認可を得て、中国のほかの文物展示と保護にも手本を成す。

 また、殷墟は中国最古の都城遺跡として中国歴史への影響が今まで伝わっている。殷商時期の文字は既に成熟しており、確立した古代都城の制度・礼節制度・葬式なども後世の数千年に影響を与えた。

 第30回世界遺産大会は7月8日〜16日、ビリニュスで開催されており、30カ国の37件の世界遺産立候補プロジェクトを審議した。12日、中国四川パンダ生息地は自然資産として「世界遺産名簿」に盛り込まれた。13日、中国河南安陽殷墟は文化資産として「世界遺産名簿」に入れられた。現時点で中国の33件の文化遺跡と自然景観は「世界遺産名簿」登録に成功した。