胡錦涛主席、下半期の経済について
６点を述べる

中国共産党中央はこのほど座談会を開き、当面の経済情勢について、各民主党派や無党派の人たちの意見を聴取した。温家宝、賈慶林、曽慶紅、黄菊らの中央政治局常務委員が出席し、温家宝総理は今年上半期の経済状況について語るとともに、中央と国務院の下半期の経済についての考え方を説明した。胡錦涛主席が座談会を主宰し、党外の人たちの発言に感謝の意を表した後、下半期の経済について6点の談話を発表した。

一、 固定資産投資の規模を確実にコントロールすること。マクロ調整を引き続き強化、改善し、区別して対処することで分類して指導し、貸付け、土地、環境などの面で効果的な措置を講じて、高消耗の、汚染のひどい、生産能力過剰業種の盲目的な拡大を抑制し、経済発展の着眼点を質の向上と効果に置くようにする。

二、 内需を積極的に拡大すること。内需の経済成長に対する牽引的な役割を強化し、住民、特に農民と都市の中低収入層の消費を拡大し、社会発展に対する資金投下を拡大し、農村部の教育、医療、文化などの社会事業と公共サービスの発展を速める。

三、 社会主義新農村の建設を着実におし進める。農業生産を上手に推し進め、農村の総合改革を引き続き進め、生産の発展と農民の増収を重点とし、農業支援の優遇政策を安定的に完備させ、新農村建設への指導を強化する。農民の生産と生活の中の現実問題をきちんと解決し、農業の基礎としての地位をさらにうち固め、農民の生活レベルを高めることに努める。

四、 重点分野の体制改革を加速すること。社会主義市場経済の改革方向を断固として堅持し、社会主義市場経済体制をさらに完備させ、マクロ調整体系、行政管理体制、経済法律制度を完備させ、国有企業、財政・税収・金融などの面の改革を深化させ、現代市場体系の確立を強化し、経済成長方式の転換にプラスとなる、バランスのとれた持続可能な発展のメカニズムを逐次形成する。

五、 対外開放のレベルを向上させること。国際貿易の成長パターンの転換を速め、加工型貿易のパターンの転換とグレードアップを推し進め、外資の構造と輸出入商品の構造の最適化を着実におし進め、輸出入貿易のバランスをとる。

六、 人民大衆の切実な利益に関わる問題を解決すること。人民大衆が最も注目し、最も直接的な、最も現実的な利益とかかわりのある問題から着手し、人々の医療、就学などの面の困難の解決に真剣に取り組み、就業の拡大、社会保障システムの健全化、収入と分配の関係の合理化などの仕事を上手におし進め、安全生産をさらに重要視する。当面の水害対策の任務は重く、防災と災害救援に確実に取り組まなければならない。

「チャイナネット」2006/07/25