2006 No.31
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>> 経済

中国商務部、日本、台湾原産PBT樹脂の
ダンピングを認定

中国商務部はこのほど、日本、台湾地区原産の輸入PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂にダンピングが存在するとする最終認定を発表し、即日、上記の国(地域)原産の同輸入製品に6.24%から17.31%のダンピング防止税を課税することを決定した。期間は5年。

最終認定は、日本、台湾地区原産の輸入PBT樹脂は中国大陸の関係産業に被害を与えているとしている。今年7月22日から、輸入業者は日本、台湾地区原産のPBT樹脂の輸入にあたって、最終認定で決められた各社の税率に従って、中華人民共和国税関にダンピング防止税を納付しなければならない。

商務部は今年3月22日仮認定の公告を発表し、同製品に対し暫定ダンピング防止措置をとることを決定した。さらに調査したうえ、最終的にダンピングが存在し、中国大陸の関連産業に実質的被害を与えているとした。

調査対象となったPBT樹脂は汎用エンプラ。優れた機械的性能と電気的性質、耐化学腐食、易成型、低吸湿などの特色をもち、ナイロン(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリフェニレンオキサイド(PPO)と合わせて5大汎用エンプラと呼ばれている。

このプラスチックは主にPBT変性、紡糸、フィルムストレッチ、光ファイバーシースなどの分野に使われ、強化と変性を経て、自動車製造、電子・電気、計器・機器、照明用具、家電、繊維、機械工業、通信などの分野は幅広く使用することができる。同製品は「中華人民共和国輸出入税則」の税則番号39079900に入る。