商務部、外国投資家の国内企業買収に関する
規定を公布

中国商務部はこのほど、「外国投資家の国内企業買収合併（Ｍ＆Ａ）に関する暫定規定」を公布した。「規定」は商務部の第７回省務会議で修正採択されたもので、９月８日から施行される。

「規定」は次のように指摘している。外国投資家が国内企業を買収する場合、中国の法律、行政法規と規則を順守し、公平合理の原則、等価有償の原則、誠実信用の原則を守らなければならない。過度の集中、排除、競争の制限をもたらしてはならず、経済秩序を乱し、公共の利益を損なってはならず、国有資産の流失を招いてはならない。国内企業を買収する外国投資家は、中国の法律、行政法規と規則が投資家の資格について定めた基準にかなっていなければならない。買収合併は、中国の産業政策、土地政策、環境保護政策にかなっていなければならない。「外国企業産業投資指導目録」が外国投資家の全額出資を禁止している産業の企業買収については、外国投資家は買収企業の全株式を保有してはならない。中国側が株式の50％以上を保有あるいは筆頭株主でなければならないと定められた産業の買収については、買収後も中国側が50％以上の株式を保有あるいは筆頭株主でなければならない。外国投資家の進出が禁止されている産業については、外国投資家は企業の買収を行ってはならない。

「規定」は６章からなる。第１章は総則、第２章は基本制度、第３章は審査と登記、第４章は株式取得による外国投資家の国内企業の買収、第５章は独占禁止の審査、第６章は付則。