2006 No.37
(0904 -0910)
 

アドレス 
中国北京市
百万荘大街24号
北京週報日本語部
電 話 
(8610) 68326018 
(8610) 68886238

>> 中国の博物館

北京自然博物館

天安門広場を背にして、前門の通りを南に車で20分ほど走ると、左側に北京自然博物館を目にすることができる。新中国成立後、北京歴史博物館、革命博物館(今の国家博物館)、軍事博物館などの国家級博物館が建てられたが、自然博物館もその一つである。この博物館は、新中国成立後まもなく、1951年に中央自然博物館として、故宮の片隅に準備室が作られ、1958年に今の場所に建てられた。総面積2万4000平方メートル、展示スペースは8000平方メートルの大型自然博物館である。「自然」と名がついた博物館は、上海、天津、大連にもあるが、収蔵点数は20万点を超え、このうち、常時展示されているのは2割ぐらいで、全国の自然博物館のリーダー的役割を果たしている。

館内は古生物、植物、動物、そして人類と、4コーナーに大別されている。そのほかに「恐竜世界」や「水生生物館」などがあるが、なんといっても目を引くのは、体長26メートルと推定される恐竜の骨格の展示である。

これまたすごいのは、巨象・マンモスのキバである。約1万年前に生息していたと見られ、雲南省で見つかったものである。これら古生物のコーナーには、タッチパネルが置かれており、それぞれの動物の歩みが分かりやすく解説されている。

入館者は年間50万人くらい。ここの恐竜はこれまで、アメリカ、韓国、日本など10カ国でも展示されている。館のスタッフは140人もおり、管理部門だけではなく、研究員や解説員は社会教育の役割も担っている。