2006 No.38
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>> 経済

日本産輸入食品に問題続出 
加工品・冷凍品など

今年6月に深セン検験検疫局で日本から輸入された魚肉ソーセージに基準値を上回るソルビン酸が検出されて以来、広東、山東、遼寧、天津、上海など各地の出入境検験検疫部門で、品質に問題がある日本産輸入食品が約30件みつかった。国家質量監督検験検疫総局(品質管理部門)が13日明らかにした。

深セン検験検疫局は、日本の株式会社元大が生産した魚肉ソーセージから基準値を上回るソルビン酸を数度検出。含有量は中国の最高基準値の17.3倍に当たる、1キロ当たり1.3グラムに達しており、重大な基準値超過といえる。深センではこのほか、九州地方で生産された大根の漬物からも基準値を上回るソルビン酸を検出した。ソルビン酸は防腐剤の一種で、多量かつ長期間食用すると肝臓や腎臓の機能障害をもたらす。

8月4日、山東省の検験検疫機関で、日本から輸入された冷凍タチウオから微量のリステリア菌が検出された。リステリア菌はヒトや家畜に敗血症、脳膜炎、単核細胞の増加などを引き起こすなど、人々の安全を脅かす。これより以前には、天津市の検験検疫局で基準値を超える細菌を含む日本産コーヒーが見つかった。また8月28日には、遼寧省の検験検疫局で、日本からの冷凍タコ1181ケースから黄色ブドウ球菌が検出された。

同じく8月28日には、広東省の検験検疫局で日本製ケーキから基準値を上回るアルミニウムが検出された。これより前には日本製のデンプン粉18トンから基準値を大きく上回る二酸化硫黄が、冷凍カキから基準値の約5倍のカドミウムが検出されている。

質検総局はこうした問題について、日本政府の主管部門と駐中国大使館に書簡を送り、日本の関連部門が対中輸出食品の管理を強化し、中国の国家基準に合致させることを保証するよう求めた。また同局は各地の検験検疫機関に通知を出し、日本からの輸入食品の検査を強化し、食品の安全を確保するよう求めている。

「人民網日本語版」