2006 No.40
(0925 -1001)
 

アドレス 
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電 話 
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>> 中国の博物館

陝西歴史博物館

古都・西安の大雁塔北西に位置する陝西歴史博物館は、1944年6月に創建された中国初の近代大型博物館である。前身は陝西省歴史博物館で、1991年6月には、新館も完成し、対外開放された。総敷地面積は6万5000平方メートル、建築面積は5万5600平方メートル。中央に主館、周囲に分館がある唐代風の建築群は、古代建築の趣と先進技術を融合させた上品なつくりで、民族的伝統と中国西北地方の特色を兼ね備えている。

陝西省は、周、秦、唐など、13の王朝が首都を置いた文物の宝庫。同博物館には、陝西地区で出土した貴重な37万点以上の文物が所蔵されている。数が多いだけでなく、種類も豊富で、貴重な品が多いことで知られている。主な所蔵品に、青銅器、唐代の墓から出土した壁画、陶磁俑、建築材料、漢・唐代の銅鏡、金銀玉器、硬貨、陶磁器などがある。また、書画、経典、織物、骨器、木器、漆器、鉄器、石器、印章、封泥(古代中国で、貴重品を収めた箱や竹簡・木簡文書の封緘に用いた粘土塊。しばったひもの結び目などに、柔らかいうちに押印した)などのほか、近現代の文物や民族・民俗文物も少なくない。

常設陳列は「陝西古代史陳列」、歴史の流れを糸口に各時代の典型的文物3000余点を整理した陳列で、同地区の古代社会文明の発展状況を紹介している。