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2006 No.40
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>> 文化・観光

紅葉の名所――北京の香山

香山は北京市の西郊外区に位置し、市の中心部から20余キロ離れたところにある。主峰の海抜は557メートル。山頂には極めて大きな石が2つあり、その形は「香炉」によく似ており、周辺には雲や霧が常にたちこめ、ゆらゆらと立ち昇る線香の煙のように見えるため、香山という名がつけられた。主峰に近い一区間の山道が険しいので、主峰は一般には「鬼見愁」(お化けがそれを見たとたん困りはてる)という名がつけられている。香山は今では山林公園となっている。香山公園は1186年につくられ、元(1206-1368年)、明(1368-1644年)、清(1616−1911年)の三王朝の帝王はいずれもここに離宮・御苑を造営したことがある。現在、保存されている名所旧跡には見心斎、昭廟、森玉笏、瑠璃塔、玉華山荘、半山亭、双清別荘、眼鏡湖、香炉峰などがある。勤政殿、香山寺、香霧窟(洞穴)などは遺跡しか見学できない。公園にはさまざまな樹木100種類以上、26万余本があり、そのうちA、Bクラスの古木と名木が5800余本、植生カバー率は96%以上に達している。最も特色があるのは山の南の斜面にある10余万本のマルバハゼ(はぜの1種)であり、晩秋になると、山肌を埋め尽くすようなモミジはどこまでも続くカラフルな雲のように見え、これはとりもなおさず国内外に名をはせる香山のモミジである。香山の南側の中腹部にある半山亭は山の中の景観を観賞する最もすばらしい場所である。半山亭から山道に沿って西の方に向かって登ると絢秋林にたどり着く。この一帯には木がたくさんあり、秋にはモミジによって一帯は赤く染まり、これが香山の有名なモミジ観賞区である。香山の冬景色も人々を魅了し、冬は雪で一面銀色の世界となり、非常に美しく、昔から燕京八景の1つとして知られる「西山の積雪」はここのことを指している。