四川省博物館
四川省博物館は、成都市人民南路にあり、中国西南部の最大の社会、歴史、文化、芸術の総合的な博物館である。この博物館は1941年に建設され、当時は四川博物館と呼ばれた。52年に四川省博物館となり、65年、現在の場所に移転した。敷地面積は50ムー(1ムーは約6.67アール)あり、収蔵品は16万点を数える。
同博物館はこれまでの40年間に、1000以上の古代遺跡や陵墓を発掘、整理し、素晴らしい成果を収めてきた。現在、常時陳列されている3300余点の古代から近現代までの文物以外に、各種の臨時の特別展や記念展が催されている。
博物館に収蔵されている文物は、どれも濃厚な巴蜀(四川省)地方の特色をもっている。それらは、陶磁器、磚石、金属、貨幣、書画、民族民俗、碑帖、近現代史の8分野に分類されている。
その中で、画像磚と画像石は、四川のもっとも特色のある漢代の文物である。陶磁器は、収蔵品の中で重要な構成部分となっていて、有名な後漢の「説唱俑」や「銅製搖銭樹」なども含まれている。
現在、「巴蜀のルーツを探る」がこの博物館の基本展示のテーマとなっていて、展示品は数十万点の中から1000点近い逸品が選ばれ、その中の80%が初公開の文物である。
21世紀の到来に際して、四川省重点文化プロジェクトとして四川省博物館の新館の建設が始まった。将来、博物館は14の展示ホールを持つ、全面的に巴蜀文化を展示する総合的なものとなるだろう。
|