2006 No.42
(1009 -1015)
 

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>> 中国の博物館

山東省博物館

山山東省博物館は1954年8月に建設が始まった、新中国で最初の省クラスの総合的な博物館である。1994年5月に新館が正式に一般公開された。

博物館は風光明媚な千仏山の麓にあり、その敷地面積は3.3ヘクタール、建物の総面積は延べ2万1000平方メートル。そのうち陳列に使われる面積は1万2000平方メートルである。

山東省博物館に収蔵されている各種の文物や標本は21万点にのぼる。そのうち国宝級の文物は3点、1級文物の所蔵品は1388点で、蔵書は12万冊である。博物館に収蔵されている文物の数では全国で第7位であり、1級文物の所蔵品の数では全国で第4位を占めている。

収蔵品は歴史文物を主としている。有史以前のものには、いまから40〜50万年前の沂源原人の頭蓋骨と歯の化石がある。

新石器時代のものでは、大肭口文化と竜山文化の時期の美しい彩陶、白陶、卵殻黒陶がある。

商(殷)代の甲骨文は5000余点が所蔵され、全国で甲骨文収蔵のもっとも多い博物館の一つに数えられている。また商代の「亜醜銅鉞」や西周の「頌キ」、春秋戦国時代の「公孫壺」などの青銅器は、その形や銘文で注目されている。

臨沂の銀雀山で出土した『孫子の兵法』『孫ヒンの兵法』などの前漢の竹簡は、20世紀中国の10大考古学発見の中に数えられている。

明代の魯王、朱檀の墓から出土した1000点近い文物は、唐代の琴や宋代の絵画、真珠や宝石、玉や翡翠がとくに有名である。