2006 No.43
(1016 -1022)
 

アドレス 
中国北京市
百万荘大街24号
北京週報日本語部
電 話 
(8610) 68326018 
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>> 中国の博物館

天津市芸術博物館

天津市芸術博物館は1957年12月10日に設立された。天津市和平区承徳道12号にあり、芸術専門の博物館である。

館内には、中国の古代芸術品4万余点が収蔵されており、中国古代の絵画、書、玉器、磁器、硯と墨などのコレクションに特色がある。中でも、唐代に写本された王羲之の『寒切帖』や北宋の范寛の描いた『雪景寒林図』は、稀代の絶品といわれている。また、元、明、清代の傑出した画家の有名な作品も多数、収蔵されている。

さらに、収蔵されている敦煌の写経の数は、国家図書館に次いで多く、保存状態は完全である。また、青銅器の種類は多く、比較的そろっていて、中でも「西周の太保鼎」は伝世の宝物である。

各時代の主要な窯で焼かれた磁器製品や新石器時代、殷(商)、周、漢から明、清までの歴代の玉器の作品も収蔵されている。このほか、古硯や天津の民芸品なども豊富だ。

この博物館は設立以来、所蔵している玉器、磁器、絵画、敦煌文書など数十種の書籍を出版した。また、展覧会を400回以上開催したが、「中国硯史陳列」「華夏五千年芸術珍品展」「天津地方民間芸術陳列」「明清青花磁器陳列」などの展示は、国内外の観客の好評を博した。