2006 No.43
(1016 -1022)
 

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1〜9月、中国経済成長率は10.7%

国家統計局の統計によると、1〜9月、中国の国内総生産(GDP)は14兆1477億元で、2005年同期比10.7%成長した。国家統計局の李暁超スポークスマンはこのほど、国務院新聞弁公室の記者会見で、「国民経済は全体的に急速、安定、高品質の発展構図となり、第11次5カ年計画(2006〜2010年)は好調な滑り出しとなった」と語った。

1〜9月の経済成長率は上半期(1〜6月)を0.2ポイント下回ったが、05年同期比では0.8ポイント加速した。06年第1四半期(1〜3月)の経済成長率は10.3%で、国家統計局は「潜在成長率の上限」としていた。上半期の成長率は10.9%で、国務院開催の全国テレビ電話会議では経済成長の加速から過熱への変化を防止することが提唱された。政府は、金利の引き上げや投資総額1億元クラスの新規着工プロジェクトの整理など、一連のマクロコントロール政策を打ち出し、現在、これらの政策の成果が顕在化しつつある。李報道官は「マクロコントロール成果の基盤をさらに補強する必要がある」と指摘する。

1〜9月、中国の食糧生産は豊作で、工業生産伸び率も高かった。夏季の食糧総生産量は11億3800万トンで、05年同期比7%増。規模以上(国有企業と年商500万元以上の非国有企業)の工業生産額は05年同期比17.2%増の6兆2221億元で、伸び率は上半期に比べ0.5ポイント下がったが、05年同期比では0.9ポイント加速した。

1〜9月、対外貿易は急成長し、貿易黒字が引き続き増大した。輸出入総額は05年同期比24.3%増の1兆2726億ドルで、成長率は05年同期を0.6ポイント上回った。そのうち、輸出は26.5%増の6912億3000万ドルで4.8ポイン低下。輸入は21.7%増の5813億8000万ドルで5.7ポイント上昇した。貿易黒字は1098億5000万ドル(05年通年は1019億ドル)となった。外国直接投資(FDI)の実質受入額は426億ドルで1.5%減だった。

18日に開かれた国務院常務会議では、1〜9月の経済情勢を分析し、「国民経済は予想通りの方向に発展しつつあり、経済運営での際立った矛盾はある程度緩和された。しかし、固定資産投資と貸付の伸び率の鈍化の基礎はまだ固まっていない」との結論を出した。

李スポークスマンは「科学的発展観により国民経済全体を管理するという立場を貫き、中央政府の各ガイドライン政策を徹底してマクロコントロールを強化し、構造調整と成長方式の転換を推進して各改革を深めれば、国民経済は引き続き急速・安定成長態勢を維持できる」と語った。