胡錦涛主席、中印戦略的協力パートナーシップ
の推進に六提案

インド訪問中の胡錦涛国家主席は11月21日、インドのシン首相と会談し、中印の戦略的協力パートナーシップの推進について六つの提案を行った。

この六つの提案は以下の通り。

一、対話と話し合いを強化し、政治的相互信頼を強める。両国のトップは二国間および多国間のルートを通じて、常に接触を保つ。

二、経済と貿易の協力を深め、互恵協力を実現する。貿易の構造を改善し、貿易の多様化を推進し、2010年までに、二国間の貿易額が400億ドルに達するよう努める。貿易と投資の障害を取り除き、両国の経済および貿易協力の拡大にプラスとなる環境を作り出すよう積極的な措置を取る。地域貿易計画のフィージビリティー・スタディーをいちはやく完了し、話し合いの基礎を固める。

三、実務協力を開拓し、共同の利益を拡大する。情報技術、エネルギー資源、インフラ、科学技術、農業などの分野における互恵協力の拡大に重点を置く。

四、人文の交流を促進し、友好の基礎を固める。文化、教育、観光、宗教、ニュース、スポーツなど各分野の友好交流を拡大するよう努める。向こう5年の間に、中国政府は500人のインドの若者の訪中を受け入れる。

五、国境問題の話し合いを推進し、国境の平穏を確保する。戦略的次元と大局から出発し、政治的指導原則の主旨にもとづき、平和友好で、平等的に話し合い、相互尊重、相互理解をめざし、双方が納得できる公平かつ合理的な解決の枠組みをさぐりあて、国境問題の最終的解決のための堅固な基礎を打ち固める。

六、多国間の協力を強化し、共同の利益を守る。国連とその他の組織でのコミュニケーションと協調を強化し、世界の多極化と国際関係の民主化を共に促進し、南南協力を促進する。上海協力組織、東アジアサミット、南アジア地域協力連合など機構での協力を強化する。

「チャイナネット」2006年11月22日