2006 No.47
(1113 -1119)
 

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胡錦涛主席
インドで講演「インドは重要なパートナー」

インドを公式訪問中の胡錦涛国家主席は22日、首都ニューデリーの国際会議場で、中印関係と中国の発展について講演した。

中国とインドの友好協力は、両国の経済・社会の発展に必要なことであり、両国の24億の国民に非常に大きな恩恵をもたらし、さらにはアジアや世界の人々にも非常に大きな恩恵をもたらすものである。中印関係は二国間の範疇をはるかに超え、世界的な意義を有している。中印関係の発展においては、二国間協力に着目するだけでなく、世界や未来にも目を向ける必要がある。中印両国の発展は相互に補完して成り立つものであり、相互に排斥し合うものではない。中国はインドの発展を心から歓迎し、インドが国際的取り組みの中でより大きな役割を果たすよう支援する。

今回の訪問中、貴国の指導者と非常に実りある会談を行い、中印の戦略的協力パートナー関係の今後の発展について、重要な共通認識に達した。われわれは、中印は真の友人であり、協力パートナーであり、双方は長期的に友好関係を保ち、手を携えて協力し、ともに発展することを望んでいるという重要な政治的シグナルを世界に向けて発信すべきであるとの点で一致した。中国はインドとともに努力し、両国の戦略的協力パートナー関係の全面的かつ深いレベルでの発展を推進していきたい。このために次の5点を提案する。

(1)政治的信頼関係を強め、両国関係の土台を固める。

(2)経済・貿易協力を深め、両国関係の中身を充実させる。われわれは貿易の多様化を積極的に推進し、貿易規模を絶えず拡大し、貿易の質を高め、2010年をめどに二国間貿易額を400億ドルに引き上げる必要がある。

(3)文化交流を拡大し、両国の友好関係の社会的な基礎固めをする。来年実施予定のイベント「中印観光友好年」を共同開催する。

(4)友好的な話し合いを強化し、国境問題の早期解決をはかる。中国はインドとともに、平和共存5原則を堅持し、両国関係という大局から出発して、公平かつ合理的で、双方が受け入れ可能な解決策を積極的に模索していきたい。国境問題が最終的に解決するまでは、双方は国境地域の平和と安全を共同で維持しなければならない。

(5)多国間協力を発展させ、発展途上国の正当な権利をともに保護する。中国はインドを、アジアだけでなく世界における重要な協力パートナーととらえている。両国は重大な国際問題について交流を強化し、それぞれの立場を調整すべきであり、発展途上国の総合的利益の保護に向けても一致協力すべきである。また世界の多極化と国際関係の民主化を促進し、国際政治・経済の秩序がより公正で合理的な方向へ発展するよう推進すべきだ。地域の取り組みでは、双方は地域レベル協力の推進に努力し、調和の取れたアジアの建設を共同で推進しなくてはならない。中国は上海協力機構(SCO)や東アジアサミットへのインドの参加を支援し、アジア欧州会議(ASEM)へのインドの加盟を歓迎する。

中国は自国自身に発展の必要があり、他国と互恵協力を進め、ともに発展することを望んでいる。国際情勢がどのように変化しても、中国は独立・自主の平和外交政策を常に堅持し、平和的発展の道を揺るぎなく歩み、互恵の開放戦略を実施し、世界平和の保護を通じて自国を発展させ、また自国の発展を通じて世界の平和を促進していく。

「人民網日本語版」2006年11月23日