2006 No.48
(1120 -1126)
 

アドレス 
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電 話 
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>> 中国の博物館

西安半坡博物館

陝西省西安半坡博物館は、陝西省西安市東郊外の半坡村に位置する中国で最初に作られた有史以前の遺跡博物館である。面積3000平方メートルの遺跡ホール、2つの陳列室、1つの陶器用窯からなる。1957年、半坡遺跡の考古学発掘の成果をもとに建設がはじまり、1958年4月1日に一般公開された。

半坡は、今から6000年以上前の遺跡で、黄河流域の典型的な母系氏族社会の集落だった。遺跡の現存面積は約5万平方メートルで、居住区、製陶区、墳墓区に分かれている。1953年春に発見されて以来、5回の発掘調査が行われ、豊富な科学的資料や貴重な文物が発見されている。発掘面積は、すでに約1万平方メートルに達した。

出土した文物には、45の保存状態が比較的良好な家屋跡、2つの家畜飼育場所の跡、200の地下貯蔵庫、250の墳墓(うち、73の墳墓は子ども埋葬用の甕)のほか、村防衛用の堀の跡や各種の生産器具や生活用品が1万点ほどあった。

陳列室には、各種の文物が展示されている。生産器具に、斧、手斧、スコップ、なた、釣り針、やすなどの石器、装飾品に、骨で作られたかんざし、半円形の石、獣の牙、石珠、陶器の環などがある。また博物館は、絵や図表を展示し、当時の生活や文化芸術、創造性などを紹介している。

1994年6月には、半坡文化を紹介する「半坡氏族村」が完成、一般公開をはじめた。3万3000平方メートルの敷地には、当時の茅ぶき小屋が復元されていて、半坡人に扮した人が原始村落の生活を実演し、「シュン(土笛)の演奏、部落間の争いや祭事の様子を再現している。