2006 No.48
(1120 -1126)
 

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北京第二外国語学院で翻訳シンポジウム

11月25日、北京第二外国語学院で「日本語同時通訳・翻訳および教学国際シンポジウム」が開催された。

近年、経済のグロバリゼーションの加速にともない、同時通訳および通訳・翻訳関係の人材に対するニーズも日とともにふくれ上がり、中国の各外大、総合大学等でも、関係学科の開設が増えている。

北京第二外大の邱鳴副院長はもとはといえば古典の分野で学位をとった方であるが、古巣の北京語言大に在職されていた頃から、こうした時代のトレンドを適確につかみ、同時通訳の院生コースを開設し、次々と人材を送り出してきた。第二外大に転じられてからも、その志を貫き、今回その第二のスタートに踏み切ることになった。

天の時、地の利、人の和とよくいわれるが、日本の神田外大の塚本慶一教授という、かつては日本の著名な同通育成校S校でも数多くの若者を育てた、パイオニア的存在といわれている人も、中国の同通人材の育成のため、何度も訪中し側面から協力している。さらにまた、駐中国日本大使館も、民間の交流にプラスとなるように、ということで適切な形で同通設備を提供してくれた。三拍子そろった追い風のもとに、今回のイベントが催された。

塚本氏をはじめとする同通経験者のさまざまなアングルからの基調講演、教師たちの講義の見学、分科会、懇親会などを通じて、中国各地の外大、総合大学の教員たちがこれからの人材育成について語り合った。

会場には王毅駐日大使館のお祝いのメッセージにかかげられていた。ちなみに、王大使は二外の卒業生である。

この日、日本側の協力による同通教室のオープンを記念するプレート除幕式もおこなわれた。

このイベントを通じて、中国における日本語教育、日本文化研究の前進ぶりを実感することができた。

(林国本)