2006 No.49
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2025年、中国が世界第3位の消費市場に躍進

マッキンゼー・グローバル・インスティテュートがこのほど発表した中国消費市場研究リポートによると、2025年、年間所得が2万5000〜10万元水準となる世帯は2億7000万に増加し、経済協力開発機構(OECD)加盟国総消費支出に占める中国都市部家庭消費支出の割合は、10%(現在は2.5%)に増加するという。そうなれば、中国は世界第3位の消費市場に躍進することになる。

リポートは次のように指摘している。「中国経済は過去20年余りの間、10%の成長ペースを保ってきた。しかし消費の伸びは生産増加ペースを大きく下回っており、国内総生産(GDP)に占める消費支出の割合は1995年の47%から05年には37%に縮小した。この数値は、日本、米国では現在それぞれ57%と71%。中国の消費規模はイタリアと同程度だが、中国の人口はイタリアの20倍。また中国人の1人当たり年間消費額はわずか543ドルなのに対し、イタリアは1万1511ドル。

リポートによると、今後20年間で中国経済の成長モデルは「投資牽引型」から「消費牽引型」への転換をとげる見込みだという。投資の減少と所得の増加により、GDPに占める消費の割合は2015年には41%に高まり、2025年には45%に達すると予測されている。

また所得の急速な増加と貯蓄率の縮小に伴い、今後20年で中国人の購買力は大幅に高まる見込み。都市部の実質購買力は05年には3兆7000億元だったが2025年には19兆2000億元と5倍以上に拡大する見込み。