2006 No.51
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>> 経済

北京で初の中米戦略経済対話始まる
呉儀副総理が基調演説

初の中米戦略経済対話が12月14日、北京の人民大会堂で始まった。胡錦涛中国国家主席特別代表の呉儀副総理とブッシュ米大統領特別代表のポールソン財務長官が共同議長を務めている。

呉副総理は開幕式であいさつし、次のように指摘した。

中米戦略経済対話の枠組み設置は胡主席とブッシュ大統領の重要な共通認識によるもので、中米経済関係における大きな出来事である。中米両国は経済面の補完性が強く、経済・貿易関係が非常に緊密である。経済のグローバル化が進む今日、中米が経済面の戦略対話を強化し、両国が共に関心を寄せる大局的、戦略的、長期的マクロ経済問題を重点的に話し合うことは、疑念を解き、信頼を増進するのに役立ち、経済・貿易協力と建設的協力関係を促進するのに役立ち、世界経済の持続的発展にプラスの影響を与えるものである。双方は率直・誠実、実務的精神で、対話を行い、長期と現実、戦略と具体化、大局と局部を適切に結びつけ、互いに尊重し、率直かつ誠実に意見を交わし、平等に相対し、小異を捨てて大同につき、協力・ウィンウィン(共に勝者となる)の結果を求め努力し、中米戦略経済対話の成功をはかり、両国の建設的協力関係の基礎を固めなければならない。中国は米国と共に努力し、初の対話を成功させ、中米の経済・貿易協力関係と建設的協力関係の一層健全な発展をはかることを願っている。

ポールソン長官はあいさつの中で次のように表明した。米国と中国は重要な経済的利益を共にしている。中国はすでに世界経済システムに入っており、米国は中国との互恵・ウィンウィンの経済・貿易関係樹立を希望している。初の米中戦略経済対話は両国の経済・貿易関係にかかわる戦略的問題を解決する場をもたらした。両国の経済・貿易協力の基礎を固めるため、対話が実り多いものとなるよう希望している。

続いて行われたテーマ別会合で、呉副総理は「中国の発展の道」と題する基調演説を行い、次のように指摘した。

中国は平和的発展の道を堅持し、経済建設を中心とし、精力を集中して国内の発展に努力し、新しいタイプの工業化の道を進み、改革・開放を堅持する。

中国が歩む平和的発展の道は、世界平和を十分利用して自らを発展させ、また自らの発展で世界平和をはかるというものである。中国の発展は平和の発展、開放の発展、協力の発展、調和の発展である。中国は発展方式の多様化を主張し、さまざまな発展方式の優位性による相互補完を主張している。中国の発展は世界にとって脅威ではなく、チャンスをもたらすもので、世界経済の発展を促す力である。中国は人口13億の発展途上の大国で、中国の経済の持続的発展と社会の調和・安定は世界の平和と発展に最も大きく貢献するものである。中国人民は世界各国人民と共に、平和が長く続く、共に繁栄する調和のとれた世界を共に築くことを願っている。

初の中米戦略経済対話のテーマは「中国の発展の道と中国の経済発展戦略」で、双方は都市と農村の均衡のとれた発展、経済の持続可能な成長、貿易と投資の促進、エネルギー、環境、持続可能な発展などについて対話し、幅広く深く討議する。