2006 No.51
(1211 -1217)
 

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>>WTO加盟五周年

WTO加盟でもたらされた5つの利益 商務部

中国が2001年12月11日に世界貿易機関(WTO)に加盟してから、すでに5年が経過している。商務部はWTO加盟によってもたらされた利益について、5つの分野に分けて発表した。

(1)経済の急速な発展。この5年間、中国の経済成長率は年平均10%に達しており、5年間の経済成長率は加盟以前の20年間を0.5ポイント上回った。経済規模は世界第4位に躍り出た。2006年の対外貿易額は1兆7千億ドルを突破し、世界に占める比率は4%から7%に上昇している。5年間に合計2兆7千億ドルの商品を輸入しており、「中国チャンス論(中国の経済発展が他者にチャンスをもたらすという見方)」が出現した。

(2)双方向の投資が急速に発展。5年間で中国への外資の投資は発展途上国の中でトップを保ち続け、その累計投資額は2800億ドルに達し、年平均では550億ドルを上回っている。中国の対外投資の発展も速い。2005年には69億2千万ドル(年平均38%増加)に達し、2002年の2.6倍となっている。

(3)都市と農村住民の収入が向上。この5年間で農村の貧困人口が500万人減少した。農村の1人当たりの収入は年平均5.3%上昇し、3200元を上回っている。都市住民の1人当たりの可処分所得は1万元を上回り、年平均9.6%上昇している。

(4)国際規則に対する理解が深まる。中国は合意事項を適切に履行し、国内の審査体制改革、関連法律や法規の整備、関税の引き下げと非関税措置の撤廃、知的財産権保護の強化などを行い、市場経済体制を整備してきた。多国間ルールの制定に積極的に参加し、発展途上国の利益を代表して、多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)で67項目の提案を出した。

(5)国内産業発展を促進。WTO加盟以前には、加盟すれば短期間は利益よりも弊害が多いと予測するものもいた。しかし実際は打撃を受けた産業も押しつぶされることなく、WTO加盟によってもたらされた競争のプレッシャーによって急速に、より良く発展した。最も分かりやすい例が自動車産業である。WTOに加盟してから自動車輸出は年平均30%の速度で急増しており、2005年は貿易黒字を実現し、自動車産業の生産の集中度も高まってきている。

「人民網日本語版」