航空市場が拡大、安全管理状況も良好

2007年、中国航空業界全体の貨物輸送トンキロは348億トンキロメートル、旅客輸送数は１億8700万人、貨物・郵便物輸送量は385万トンと、06年比でそれぞれ約15％、16％、12％増加し、米国に次ぐ世界第２の航空市場になると見られる。

中国航空業界では、航空便の数は近年２ケタ成長を続けている。第11次５カ年計画（2006〜2010年）期間中は、毎年130機の航空機が新たに投入される。

06年、中国航空業界では貨物機、旅客機とも事故は発生しておらず、業界全体で連続613万時間の無事故記録をつくった。

このほど開かれた「全国航空業界安全業務会議」でも、07年の主要安全目標が改めて強調された。航空機重大事故の根絶、ハイジャックや爆破事件の根絶、重大地上事故と整備不良などの根絶、１万時間当たりの事故兆候発生率を0.7以内に抑えること、などが強調された。

07年、中国航空業界では安全責任制が整備、徹底される。安全に関する責任の所在などが明確にされ、航空機運行・離着陸管制、航空機燃料供給などにおける安全管理体制も強化される。

中国航空業界は07年、安全に関する監査を全面実施し、国際機関による安全監査も受ける。中国民用航空総局（民航総局）は航空会社と空港施設に対する資金投入を拡大し、その安全確保に努める。