2007 No.05
(0122 -0128)
 

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北京、50年ぶりの干ばつ・市政府
「五輪の給水に問題ない」

北京市政府によると、北京はいま50年ぶりの干ばつに見舞われている。このため、五輪や市民への水の確保に懸念が出てきた。これについて市水務局の畢小剛副局長は23日記者会見し、「心配するほどの問題ではない」との考えを示した。

この中で畢副局長は、五輪とくに市民への給水確保が市政府の優先課題だと強調。そのうえで向こう5年間に(1)水資源の合理的な配分に力を入れ、地下水や再生水も十分に活用する(2)社会全体で節水を励行する――などの措置を講じていく方針を表明した。北京は農業節水で顕著な効果を上げており、年間節水量は約1億立方メートルにのぼる。

また、市政府はこれまで数カ所に緊急用の水源施設を建設することで、給水を確保してきた。緊急措置である「南水北調工程」(南方の水を北方に送るプロジェクト)の京石(北京・石家荘)区間工事を現在急ピッチで進めており、年内に完成、来年第1四半期には送水できる予定だ。それでも水不足が解消できない場合は、河北省内にある総貯水量数10億立方メートルの西大洋や王快、崗南、黄壁荘など4大貯水池を使用して水を確保する計画。

北京は08年オリンピックとパラリンピック期間中の給水システム・データベースを構築し、すでに予行演習を数回実施してきた。北京給水場の先進化も進み、08年には日間給水能力が310万立方メートルに増えることから、五輪開催中の最大給水量に対応できると見られる。