2004 No.10
(0301 -0305)

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第2回6者協議の3つの特徴と5つの進展

2月25日から北京市で開催されていた第2回6者協議が、28日に閉幕した。中国代表団団長を務めた王毅外交部副部長は閉幕後、釣魚台大酒店で記者会見し、今回の協議についてコメントを発表した。コメントの主な内容は次の通り。

今回の協議には「3つの特徴」と「5つの進展」があった。中国はこれからも公正、公平な立場で、朝鮮半島の核問題の平和的解決に向けて尽力する。

今回の協議は積極的、実務的かつ有益なものだった。今回は(1)実質的問題についての議論がスタートした。これは協議が進展していることを物語る(2)各国が冷静で建設的な姿勢を貫いた。これは協議が熟してきたことを示す(3)協議のスタイルがよりオープンで活発なものになった。これは協議に対する各方面の信頼が高まったことを現す――といった特徴が見られた。

今回の協議で見られた主な進展は(1)実質的問題の議論が進展した(2)各国が一致協力して問題解決に当たるとの方針が明確になった(3)協議開始以来、初めて書面を発表した(4)次回協議の場所と時間が確定した(5)今後の協議の円滑化に向け作業部会を設けることで合意した――の5点である。こうした進展により、今後の協議の基礎が固められ、核問題の平和的解決の端緒が開かれた。朝鮮半島の核問題は複雑であり、これに対する各国の立場は異なり、対立もある。しかし重要なのは、対立点を徐々に小さくし、合意点を一つずつ見いだしていくことだ。平和を願う声は日に日に高まっている。

客観的に見れば、米国と朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)の間には、深い対立がある。信頼の欠如が主な原因だ。核問題は歴史的要因、過去の冷戦構造、現在の利害関係などが絡み合った複雑な方程式のようなものだ。しかしながら、各国が確固とした政治的意思を示し、高度な外交交渉を重ね、努力し続けることで、必ず解決の糸口が見つかって問題は解決に向かい、やがて核のない朝鮮半島が実現する。