中国とASEAN、鳥インフルエンザ
対策会議を開催
中国とASEANによる鳥インフルエンザ対策の特別会議が3月2日、北京で開催された。
国務院の回良玉副総理は開幕式で、中国がASEAN各国や関連国際組織との協力で、鳥インフルエンザ対策を進めるうえでの6つの提案を発表した。
(1)固い政治的意志と効果的な地域協力を通して、鳥インフルエンザに打ち勝つ自信を打ち立て、強化する。
(2)感染情況に関する相互連絡メカニズムを構築、改善、強化し、感染情況を全面的、迅速かつ正確に了解する。
(3)鳥インフルエンザ対策の措置・技術・経験・教訓に関する情報交換を強化し、互いに参考しながら学習することで、同分野に関する智恵と成果を共有する。
(4)鳥インフルエンザ感染について、各地の予防・コントロール連携体制を模索、構築し、感染が確認された場合にはウイルスのまん延を効果的に抑制し、公衆衛生と家きん産業の生産の安全を保障する。
(5)必要に応じた相互支援を奨励する。中国政府は、可能な範囲でASEAN諸国の鳥インフルエンザ対策に資金・物資・技術などの面でサポートを提供する。
(6)国際協力を強化し、二国間または多国間の協力を積極的に進め、特に国連食糧農業機関(FAO)、世界保健機関(WHO)、国際獣疫事務局(OIE)など国際機関との交流・協力を進めていく。
特別会議では、各国の高病原性鳥インフルエンザの感染情況が説明、分析された。また、鳥インフルエンザ対策での経験・教訓・具体的措置についての交流が行われ、さらに中国とASEANによる公衆衛生協力基金の設立や関連分野の技術提携および人材育成など鳥インフルエンザの共同対策への具体的措置が検討、決定された。
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