2004 No.11
(0308 -0312)

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チチハル市の遺棄毒ガス事件、
被害者が原告団を結成

黒竜江省のチチハル市で3月6日、旧日本軍が第二次大戦中に黒竜江省に遺棄した化学兵器から漏れた毒ガス(マスタードガス)で負傷した40人以上の被

害者によって「チチハル『8・4』事件原告団」が結成された。同原告団の責任者は事件被害者の王宇亮、陳栄喜、肖子柱、牛海英、丁樹文の5氏である。

牛海英氏は記者に、個人の問題ではなく多くの人に関わる問題であるため、原告団の責任者の一人として、中日双方の弁護士と協力して活動に積極的に取り組みたいと語った。また牛氏は、「私の健康はマスタードガスで大きく傷つけられ、以前のように生活することができなくなった。私の同胞や次の世代を再びこのように傷つけさせることはできない。私は被害者全員を代表して、中国国内に達したあらゆる化学兵器を必ず一掃するよう日本政府に求める。最後まで訴訟を続けていくつもりだ」と語った。

遺棄毒ガス弾事件について、チチハル市で現在事前の証拠収集活動を進めている「中国人戦争被害者賠償請求訴訟・日本弁護士団」の小野寺利孝幹事長は、「原告団の成立は、私が担当した対日訴訟の中でも初めてのことで、訴訟を最後までやり通す『8・4』事件被害者の決心を証明している。われわれは困難に打ち勝って最後の勝利を勝ち取る自信がある」と話した。