日本首相、戴秉国外交部副部長と会見

小泉純一郎首相は3月15日、東京で、中国政府特使として訪日中の戴秉国外交部副部長と会見した。

戴副部長は小泉首相に胡錦涛主席と温家宝総理からのメッセージを伝えるとともに、胡錦涛主席からの小泉首相宛て親書を手渡した。

戴副部長は「最近、日本国内で中国の発展に対する認識に積極的な変化が現れ始めた。これは首相の持論である『中国の発展は日本の脅威ではなくチャンスである』という認識と大いに関係がある。願わくは日本が21世紀の中日友好の大局を出発点として、政治的に敏感な問題を適切に処理し、中日関係をより速く、より良く、前向きに発展させてほしい」と述べた。

戴副部長は現在の台湾海峡地域の情勢に関する中国政府の立場を説明した上で「われわれは日本政府が長期にわたって『一つの中国』政策を堅持したことや、昨年末に台湾海峡情勢に積極的な態度を表明したことを賞賛する。日本が引き続き『一つの中国』政策を堅持し、中国の平和的統一という大事業を支持してほしい」と表明した。
これに先立ち、戴副部長は川口順子外相、福田康夫官房長官、公明党の神崎武法代表、民主党の菅直人代表らとも会見し、中日関係や台湾海峡情勢、朝鮮半島の核問題、共に関心をもつその他の問題について率直に深く突っ込んで意見を交換した。