2004 No.14
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中ロ石油パイプライン建設、
是非をめぐる対立はなし

劉古昌駐ロシア中国大使は3月30日、モスクワの記者会見で、中国の発展とロシアとの関係などについて述べた。主な内容は次の通り。

中国の発展は、ロシアにとって試練ではなく、脅威でもなく、チャンスである。中国は対外拡張に頼って国力の増強をはかることを絶対しない。将来強大になっても拡張政策を実行せず、ロシアを含むいかなる国に対しても脅威にはならない。中国が発展するには、各国と平等互恵の協力を展開することが必要であり、このため世界各国、特に最大の隣国であるロシアにより広い市場とより多くの協力の機会を提供することになるだろう。中国の発展それ自体が世界の平和に対する貢献である。中国が発展すれば、世界の平和により大きな貢献を果たし、ロシアの発展と振興に必要な平和かつ良好な国際的環境と周辺環境にとってプラスになる。ロシアの発展は中国にとっても重要なチャンスである。われわれは発展、安定、繁栄を実現させて強大になったロシアを見たい。それは中国にとってだけでなく、中ロ関係にとっても、世界にとっても有利である。

中国は経済発展に伴い、大量の石油輸入を必要としている。ロシアは石油資源が豊富で、中国の大市場を必要としている。ロシアが中国に石油を供給する際、最も合理的で経済的な輸送方法はパイプラインを建設することである。中ロ両国の指導者は、ロシアから中国に至る石油パイプラインの建設を含むエネルギー協力の強化について、たびたび突っ込んで意見交換し、合意に達している。両国には、中国に至るパイプラインの建設の是非をめぐる対立はないと言える。またロシアの指導者は、パイプラインが完成するまでは、鉄道輸送による対中石油輸出を強化するとたびたび表明している。両国政府の積極的な推進と両国実業界の共同の努力で、パイプラインプロジェクトを含む中ロのエネルギー協力には必ず明るい未来があると信じる。