北京市、「1時間交通圏」の
確立に2000億元を投入
北京市政府は年々悪化している市内の交通渋滞に対処する発展要綱を作成し、パブリックコメントの収集を開始した。この要綱では2010年までに交通インフラの再整備を完了し、「1時間交通圏」を確立するという目標を掲げている。
この要綱によれば、北京市は総額2000億元ないし2500億元を投じて交通事情の改善に着手する。郊外から市街地までの移動時間を1時間以内に短縮させ、ラッシュの時に市街地で時速20キロ以上移動できるようにしようとしている。また周辺都市との交通インフラ建設及び整備を通して、各都市間の移動時間を3時間以内にまで短縮する。
公共の交通機関については、鉄道網を現在より200キロ延長する。バス路線は市内第3環状道路までの環状線及び15本の幹線道路で快速バスを配備し、運営距離を280キロ延長する。このほか、高速道路の整備計画でも、新たに北京=天津間を2本、空港線を1本建設して、渋滞を解消する方針を示している。
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