2004 No.15
(0405 -0409)

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>> 記者会見

 

外交部、中日問題は知恵をしぼって
解決することを主張

孔泉外交部スポークスマンは4月1日の記者会見で、中日関係についての質問に次のように答えた。

――釣魚島(日本のいう尖閣諸島のこと――訳注)問題や靖国神社問題など中国と日本との間に存在する歴史問題は、総体的な中日関係においてどの程度重要な位置を占めているのか。2004年の中日関係にどんな影響があるのか。

さきほど中日の間に存在する問題に触れたが、われわれは何度も中国側の立場を説明した。簡単に述べよう。まず第一に歴史問題、特に靖国神社の参拝に関してだが、これは深刻な問題である。靖国神社に参拝するかどうかが事実上、当時アジアの多くの国の人々に大きな苦痛をもたらした侵略戦争に対する認識と立場に関わるからだ。

この問題で、もし日本が本当にアジアの人々、世界の人々の信用を得たいならば、明確な態度と行動を示すべきである。日本の一部指導者は歴史を直視して反省すべきだと何度も表明しているが、どのようにして直視して反省するのか、彼らは真剣に考えるべきだ。中国側の態度は明確で「歴史を鏡とし、未来に目を向ける」べきものである。われわれは中日関係を重視しており、両国がさまざまな分野での互恵協力を健全かつ順調に発展させることを期待しているが、その基礎は「歴史を鏡とする」ことである。釣魚島問題についてだが、かいつまんで言うと、まず、釣魚島と周辺の島々(日本のいう尖閣諸島のこと――訳注)は中国固有の領土であり、このことは歴史的にも国際法の上でも十分な根拠がある。これらの島々に対する中国の主権は争う余地がなく、中国の領土と主権を守るわれわれの自信と意志は揺ぎないものである。そのため、中日間にこの問題をめぐる立場の相違が存在し、われわれは平和的な交渉の方法を通して解決を図ろうと常に主張してきた。私はさきほど触れたが、中国と日本は東アジアの2大国であり、両国の国民は長期にわたる友好的な往来の歴史を持っている。現在、中国と日本は多くの問題で共通の利益を擁している。われわれは両国が知恵をしぼり、決意を固めて、両国間に存在する問題を効果的に解決し、中日協力が健全な基礎の上で絶えず前に向かって発展できるよう推進し、両国の国民に幸福をもたらして、アジア地域の平和と安定に貢献することを期待している。