2004 No.16
(0412 -0416)

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米国学者、日本軍の細菌戦・
虐殺に関する本を出版 

米国でこのほど、日本軍が中国大陸で行った細菌戦をテーマとした本が出版された。

同書の題名は「A Plague Upon Humanity:The Secret Genocide of Axis JapanVs GermWarfare Operation」で、著者は米ハーバード大学歴史研究所の卒業生であるダニエル・バレンブラット氏。同書は氏が10年にわたる研究をまとめたもので、当時の悲惨な歴史事件を探求した欧米学者による英文専門書としては3冊目のものである。

同書は、この歴史上の恐怖の1ページを社会に再び認識させているが、さらに重要な点は、バレンブラット氏が最新の研究報告を引用して、「現在の一般的な結論では、『日本軍が実験室や細菌戦において、中国の軍隊や一般人および少数の外国人捕虜を、少なくとも58万人殺害した』とされている。こうした数字や、日本軍が細菌戦を実施した意図は、国連の『ジェノサイド』の定義、すなわち『特定の民族の平民に対し、大規模な殺害行為を行うこと』に当てはまる」と述べていることだ。

南京大虐殺の犠牲者を記念する米国の団体で会長を務める陳憲中氏は、「日本軍がアジアで展開した細菌戦についての研究がアジアはじめ世界各地で増えている中で、バレンブラット氏の著作はわかりやすい形で歴史を述べ、事実で真実を語っており、読みごたえが大きく、強い正義感と信憑性がある」と評価している。