2004 No.17
(0419 -0423)

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日販、北京新華書店と流通・販売業務で提携

日販(日本出版販売株式会社)は3月4日、北京市新華書店グループとその傘下の書店への出資、北京地区を中心として中国全国規模の出版流通機構の整備、運営への協力などで初歩的に合意した。

中国の出版市場に対する見方として、日販は「WTO加盟後、すでに出版市場の開放スケジュールを発表しており、2003年5月には小売業(書店等)の市場開放が始まり、流通販売業は2004年12月に開放が予定されている。中国国内では、国有企業の全国規模、各地域ブロックごとでのグループ化が進む一方で、民間企業、外資系企業の進出も目覚しいものがある。出版市場でも市場原理が浸透しつつあり、外資の誘致、経営管理ノウハウの導入、版権ビジネス等による海外コンテンツとのへの連繋は同グループの競争力を高める上で有利との指導もあるようである」と見ている。

提携先の北京市新華書店グループは、中国国内に580社(認可制のため限定されている)ある出版社のうち240社が集中する北京市を主なマーケットとする出版販売チェーン(書店をカバーする配送センターを含む)として実質全国第1位のシェアを誇っている。同グループは北京市発行グループの中核として、地域シェアの圧倒的優位、全国へのネット展開を志向している。

中国の出版流通市場は現在、「メインチャンネル」と呼ばれていた国有の新華書店系列のほかに、民間企業のブックチェーン(席殊書店が代表格)、各出版社による独自の流通ルートの3種類がある。