北京五輪関係の投資・消費の需要は3兆元以上

北京市発展改革委員会の丁向陽主任は4月18日、北京で開催された五輪に関連する経済市場のプロモーション活動で、「北京五輪に関連する巨大な経済市場が形成されつつあり、現在北京市には巨大な市場が形成されつつあり、今後7年間の投資・消費市場の需要は3兆元を上回る見込みだ」と発言した。

試算によると、今後短期間に北京市が必要とする投資は合計1兆5千億元を超える。主な分野と投資額の内訳は（１）五輪の競技場や付属施設の建設・運営は約220億元（２）都市のインフラ整備とサービス能力の向上は約2800億元（３）現代的な製造業とハイテク産業の発展に約1500億元（４）金融、商業・貿易、物流、会議・展示会、観光など現代型サービス業の発展は2千億ないし3千億元（５）新しい市街地の開発、小規模都市の整備、不動産開発に7千億ないし8千億元（６）教育、文化、医療、衛生、コミュニティサービス、公共安全など公共サービスは800億ないし1000億元――など。

消費市場については、今後7年間に同市の消費ニーズが拡大を続け、消費財の小売総額は1兆5000億元を超える見込み。自動車は、使用寿命による買い替えと新規購入が合計245万台を上回り、住宅の需要が1億平方メートルに達するほか、デジタル製品の需要が約500億元、食品とファッション製品の需要が5000億ないし6000億元前後にのぼると予想される。