中国の1−3月の農産品価格が全般的に上昇

国家統計局は、中国の農産品の生産価格に関する調査の結果を発表した。第１・四半期の生産価格総指数は113.8ポイントで、栽培業、林業、牧畜業、漁業の生産物価格などが全般的に上昇していることが明らかになった。

この調査は中国の農業生産者及び経営者2万7000人を対象に行われたもの。栽培業の生産価格は前年同期比14.8％上昇した。これは、綿花や食用油などの生産が減少し、市場価格の高騰を招いたことが要因となっている。食用油価格は前年より約20％上昇し、綿花価格は前年同期より36.5％上昇した。穀物価格は同20.7％上昇した。

果物、砂糖、タバコの葉の生産価格はわずかに上昇したのみにとどまった。茶の生産価格は同10.2％上昇し、野菜のみが価格が低下した農産品となった。

林業の生産価格は前年同期より７％上昇した。従来の木材用森林育成から生態環境保護を目的とした栽培へと生産目的が移行する一方、建材市場の需要が依然として高いことから市場価格が上昇したと専門家は見ている。

牧畜業と漁業の生産価格はそれぞれ14.5％、7％上昇した。副食品としての需要増が価格上昇の原因となった。