2004 No.18
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中国、天然ガスを主力のエネルギー資源に

地域経済の協力関係の強化をうたったアジア・太平洋工商フォーラムが4月24日に上海で開かれた。中国海洋石油(CNOOC)の傅成玉総経理はそのうちのアジア・太平洋地域経済の発展に関するシンポジウムに参加し、クリーン・エネルギー資源をテーマに講演を行い、次のように語った。

液化天然ガスの輸入は中国のクリーン・エネルギー資源利用の社会の構築に対して大きな効果がある。こうした中国国内のグリーン経済に向けた動きは世界の石油企業らにとっても大きなビジネスチャンスになるだろう。また中国がエネルギー資源利用におけるクリーンエネルギーの利用率を高めていく必要性がある。現在、中国のエネルギー資源消費の中で石炭利用が全体の65%を占めており、天然ガスの消費量はわずか3%に満たないが、今後は天然ガスの採掘及び利用を拡大すべきだ。

傅総経理はさらに、中国の天然ガス備蓄状況について、経済が発展している東部地域は不足することになろうが、消費量が少ない西部地域や海洋ガス田などでは備蓄に余裕があるというアンバランスが存在している点を指摘した。また、2020年までに中国の天然ガス消費量は経済成長率を大きく上回るほど増大することから、輸入量も拡大していくという予測を明らかにした。