広州、ライチの対日輸出を開始
広東省広州市は温暖な気候と肥沃な土地に恵まれており、ライチの名産地である。広州番禺検査検疫局は5月10日、合計200箱、総重量800キロに及ぶライチの対日本輸出を許可した。輸出金額は8500香港ドルに達するという。
中国産ライチの対日輸出は1994年から始まった。しかし、昨年は新型肺炎SARSの影響で輸出がストップした。今回、広州番禺検査検疫局の検査にパスした輸出用ライチは2004年の輸出第1号である。
ライチは、日本でも南国の果物として人気がある。1994年の検疫協定締結によるライチの対日輸出開始までには、害虫駆除方法で試行錯誤する時期が8年にわたり続いた。
また、輸入が解禁された後も中国産ライチに対する厳正な検疫が行われていた。こうした事態を受けて、番禺区泰記農副産品(広州)有限公司は2002年、日本の殺菌処理設備を購入し、ライチの加熱処理を実施して、対日大量輸出に成功した。
同地の産業界では、同社の2020年のライチの輸出量は2004年の2倍にも達すると予測されている。日本以外にも米国、カナダ、EU(欧州連合)、東南アジア諸国や地域への輸出業務を積極的に展開する方針である。
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