2004 No.21
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中国共産党中央台湾工作弁公室、国務院台湾事務弁公室、台湾問題について声明を発表

中国共産党中央台湾工作弁公室、国務院台湾事務弁公室は5月17日、現在の両岸関係の問題について声明を発表した。声明の要旨は次の通り。

現在両岸関係は厳しい情勢にある。中国を分裂させる「台湾独立」を企む活動を断固として阻止し、台湾海峡の平和と安定を守ることは、両岸の人々にとって差し迫った任務となっている。

陳水扁氏は4年前、誠実な姿勢で「5つのノー」(「台湾独立」を宣言しない、「国名」を変更しない、「二国論」を憲法に盛り込まない、統一か独立かの住民投票を行わない、「国家統一綱領」「国家統一委員会」を廃止しない)を約束した。4年来の陳水扁氏の行為は、これらが食言であり、まったく信用できないものであることを証明している。「台湾独立」は宣言しないものの、さまざまな分裂勢力を糾合して「台湾独立」活動を進めている。いわゆる「国号」の変更はないとしながら、「台湾の名を正す」「中国化を除く」を絶えず宣伝している。「二国論は憲法に盛り込まない」としながら、「一辺一国」の分裂の主張を打ち出している。現状を変化させるべきかどうかの「統一か独立かの住民投票」をしないとしながら、あの手この手を尽くして住民投票の形で「台湾独立」活動を進めている。「国家統一委員会」と「国家統一綱領」の廃止はないとしながら、これらを棚上げし、名ばかりの存在にしている。陳水扁氏はさらに、「憲法制定」を通じて「台湾独立」のタイムテーブルを公然と打ち出し、両岸の関係はこれにより危機に瀕している。

「台湾独立」に平和はなく、分裂に安定はない。われわれは「一つの中国」の原則を堅持する立場について決して妥協せず、平和的な話し合いの努力を決して放棄せず、台湾の人々とともに両岸の平和的発展について話し合う誠意を決して変えず、国家の主権と領土保全を守る意思を決して揺るがせず、「台湾独立」を決して容認しない。

今後4年間、いかなる人が台湾当局者になろうとも、「世界に中国は一つしかない」「大陸と台湾は同じ中国」ということを認め、「台湾独立」の主張を捨て、「台湾独立」の活動を停止しさえすれば、両岸の関係は平和・安定・発展という明るい展望を切り開くことができ、次の諸点が実現できるだろう。

▽両岸の対話と交渉、平等な話し合いを回復し、敵対状態を正式に終了し、軍事的な相互信頼システムを構築し、両岸関係の平和・安定・発展の枠組みをともに打ち立てる。

▽適切な形で両岸の密接な連絡を保ち、両岸関係の中で生まれる問題を適切なタイミングで解決する。

▽全面的・直接・双方向の「三通(通航・通商・通信)」を実現することで、両岸の人々の経済貿易、交流、旅行、観光などの活動を利便化する。

▽両岸による経済協力緊密化協定を締結し、利益を共有する。台湾経済は両岸の経済交流と協力の中で、産業構造を最適化し、企業の競争力を高め、経済のグローバル化や地域一体化による試練に大陸と共に対処していくことができる。台湾の農産物も大陸の幅広い販売市場に参入することができる。

▽両岸の人々の間の交流を緊密にし、隔たりを消滅し、相互信頼を強め、共通認識を蓄積する。

▽両岸関係の和やかな雰囲気の中で、両岸の平和、社会的安定、経済的発展を求める台湾の人々の願いを実現する。

▽話し合いにより、台湾地区の国際社会における活動範囲の問題を適切に解決し、中華民族としての尊厳を共有する。

しかし、台湾当局者が「台湾独立」という分裂の立場を堅持し、「一辺一国」という分裂の主張を固持するならば、こうした展望が実現できないばかりか、両岸の平和と安定、利益の共有も葬り去られるだろう。

現在、台湾当局者の目の前に道が2本ある。どの道を歩むかは、台湾当局者が選択しなければならない。中国人にとって、自国の主権と領土保全を守るほど重要かつ神聖なことは何もない。われわれは最大の誠意を持ち、最大の努力を払って、祖国の平和的統一を実現する。もし台湾当局者が危険な方向に走り、「台湾独立」という重大な事変を引き起こすのであれば、中国人は一切の代価を惜しまずに、「台湾独立」という分裂のたくらみを徹底的に粉砕するだろう。