2004年は日中両国の観光業
発展にとっては絶好の年
2004年に入って、中国と日本の観光市場が活況を呈している。これは、日本企業による対中投資ブームの到来や日本と中国を結ぶ定期航空便の大幅な増便によるもので、中国は観光大国として躍進を続けている。
中日間の航空路は今年4月から、日本の14都市と中国の20以上の都市の間を毎週468便が飛ぶところまで増加した。また、中国観光市場の発展から海外旅行を楽しむ中国の消費者が増えており、今年は延べ1800万人の外国観光が見込まれるなど、第一のADS(観光目的指定)国となっている。
2003年9月から日本人の短期渡航ビザが免除されて、日本人観光客の中国訪問は便利になった。さらに、これまでの若年層を対象とする万里の長城、故宮といったコースから、高齢者や女性を対象とするスポットの開発に力を入れるなどによって、日本人観光客に対する観光戦略にも大きな変化が生じている。
日本も「観光立国」を目指して、2007年の外国人観光客の目標数を800万人、観光による外貨収入を67億5000万円も設定した。日本各地では、外国人観光客向きの宿泊施設、観光施設などの割引制度やビザ手続きの簡略化などさまざまな優遇措置を講じて、観光客を誘致している。その一環として、中日両国は相互の産業発展を模索している。
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