2004 No.22
(0524 -0528)

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>> 経済

 

中国、2005年末までに
原子力発電所を商業運転へ

中国核工業グループ公司の康日新総経理は5月24日、2005年末までに、中国全土の原子力発電所をすべて商業運転に切り替えると発表した。さらに、発電所の運営コストを下げて、原子力発電の競争力強化を図ることを明らかにした。

康総経理は、北京市で開催中の第7回中国北京国際科学技術産業博覧会の席上で、中国は、原子力発電所の運営を開始して以来、放射性物質や固形廃棄物の排出量が国が規定している排出基準を大きく下回っていると説明し、またこれは中国の原子力発電所が安全運転を維持し、環境保護を重視した運営を続けてきたことを物語っていると評価した。

現在、中国の原子力発電の総発電能力は870万キロワットに達し、中国全土に、六つの原子力発電所と11基の発電ユニットがある。2003年の中国の原子力発電量は437億キロワット時で、前年同期と比べて64.8%増え、中国の総発電量の2.3%を占めている。

中国政府は、2020年のGDPを2000年の2倍にするという目標を掲げるとともに、国内で深刻化するエネルギー不足問題の解決に向けて、同年の発電設備容量を9億キロワット、原子力発電所の発電能力を3600万キロワットに引き上げる方針を明らかにした。