2004 No.24
(0607 -0611)

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>> 経済

 

中国 外資企業資金の海外
持ち出し規制の緩和を検討

現在、中国で経営活動を行っている外資系企業は、中国で得た資金を中国国内で運用することだけが許されている。しかし、この規則は運用コストの増大を招き、また流動資金の欠乏状態を生むなど、外資系企業に良好な投資環境を与えているとはいえない。こうした現状を改善するため、外国為替管理局は規制の緩和を検討しているという。

外国為替管理局が検討している内容は、同局の定める条件に合致する外資系企業に対し、中国国内で得た外貨建て資金を海外で運用するのを許するというものである。現行法では、これらの資金は中国国内の投資対象への運用もしくは増資のための運用だけに限定されており、また申請手続きも非常に煩雑で、合理的でない点が問題となっていた。

外国為替管理局は、外資系企業に海外での資金運用を許可するこは、財務コストの縮小を促し、外貨資金の運用効率を高め、また、企業内部の集中型財務管理体制の構築にも有効であるとし、何よりも、投資対象の幅を広げ、投資リスクの分散を実現し、外資系企業の中国での展開をサポートするとして、それに期待をかけている。

外国為替管理局の魏本華副局長も、条件を満たした外資系企業に対する規制緩和について肯定的な見解を示し、また、現在、中国の外貨準備高が安定増加を続け、国際収支のバランスを保ち、リスクコントロールが十分に行われている状況の下の規制緩和が可能であり、むしろ必要であると述べた。